KESのFA事業への取り組み
FA(ファクトリーオートメーション / Factory Automation)は、日本の産業の中でも得意分野と言えます。
KESは創業以来30年以上、組み込みシステムの実績がある会社です。
長く組み込みシステムに携わってきた経験を活かし、エッジコンピューティングを基軸とし、リアルタイム性と正確性を追求したスマートでコンパクトなシステム構築を目指しております。
リアルタイム処理の重要性
KESは組み込みシステムを得意とする会社です。
組み込みシステムの知識を活用し、構築する上で必要な技術の一つにリアルタイム処理があります。
※リアルタイム処理とは、要求された処理を即座に実行し処理をすることです。
近年、リアルタイム処理が特に必要なポイントは”通信速度と画像処理”です。
例えば防犯カメラの画像に異常があった場合、速やかに画像を処理し、その情報を伝達することで迅速な対応でき、結果として経営管理につながります。
KES IoT Logicを使ったリアルタイム処理の必要性をご紹介
クラウドにデータを直接送りクラウドコンピューティングで処理した場合 と、 KES製品のIoTゲートウェイ High model「KES IoT Logic」を生産設備(PLC)に繋げエッジコンピューティングで処理した場合 についてご説明します。

複数台のPLCから得られた大量のデータをLogicで経由し、クラウドで全部処理をする”クラウドコンピューティング”と、Logicで大量のデータを精査し、洗練された情報をクラウドで上げる”エッジコンピューティング”との2つの違いを比較していきます。
クラウドコンピューティングの場合

PLCからの大量データをそのままクラウドへアップロードすることで、
- クラウドへ大量データを送信するため、通信処理に時間・コストがかかる(参照:①)
- データが大量なため、クラウドで処理する時間・コスト・負荷がかかる(参照:②)
- クラウドでの処理に時間がかかるので、PLCへ下ろす指示が遅い(参照:③)
このようにクラウドコンピューティングでは通信速度・データ処理共に遅い結果となります。
この状態で速度を速くするためには月額利用料をあげるしかなく、大幅にコストがかかってしまいます。
また、クラウドからPLCへの指示出しも遅くなってしまうので、リアルタイム処理が成立しません。
エッジコンピューティングの場合

PLCからの大量データをKES IoT Logicで洗練しクラウドへアップロードすることで、
- PLCからの大量データをLogicで洗練・処理し、クラウドへアップロード (参照:①)
- データ量が軽いので、通信速度が速い (参照:②)
- 洗練されたデータがアップロードされるので、PLCへ下ろす指示判断が速く、Logicへ下ろす速度も速い。 (参照: ③④ )
このようにエッジコンピューティングで大量のデータを処理することでクラウドへ上げるデータ量が少なく通信速度も速いので、現場の状況を瞬時に把握することができます。
把握するスピードも速いので迅速に対応ができ、コストも抑えることができ、リアルタイム処理が成立します。
通信技術は近年のIoT化の中で重要な技術です。
KESはこの”エッジコンピューティングでPLCの情報処理し、クラウドに上げる”という通信技術を実現することができる数少ない企業の一つに入ります。
またKESは創業当初から約30年に渡り画像処理に携わっており、この画像処理技術をエッジコンピューティングにも活かし、IoTにも組み込むことで活用の幅を広げる事ができます。
KESの多岐に渡る経験と実績を活かし、工場の自動化に貢献します。
工場の制御を司るPLC
リアルタイム処理の例にもありましたが、工場の自動化では多くのPLC(プログラマブル ロジック コントローラ)が活躍しております。
工場の自動化を推進してきた経験の中で、組み込みシステムとPLCとの連携は欠かせない技術となっております。
先の例にもありましたKES IoT Logicに代表されるように、KESは組み込みシステムの技術を活かし、PLCとの連携が可能です。
PLCとの連携ができれば、既存のシステムにAIなどの最新の技術も組み合わせることが可能になり、さらなる自動化に貢献することができます。
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