構成パターン
KES P2P Link と KES IoT BOND(リモート接続サービス機能)の構成パターンをご紹介いたします。
KES IoT BOND は KES P2P Link.union 親機と同等の役割を果たします。
1.1. 固定IPアドレスを割り当てたPCの接続
– KES P2P Link.union / KES P2P Link.lite 共通 –
親機があるネットワークに本製品を利用して固定IPアドレスを割り当てたクライアントPCを接続する例を示します。

固定IPアドレスを割り当てたPCの接続
クライアントPCは遠地のローカルネットワークに接続します。
クライアントPCには遠地の設備機器とバッティングしないIPアドレスを割り当てる必要があります。
1.2. 動的IPアドレスにて割り当てたPCの接続
– KES P2P Link.union / KES P2P Link.lite 共通 –
親機があるネットワークに本製品を利用してクライアントPCを接続する例を示します。

動的IPアドレス割当のPCの接続
クライアントPCは遠地のローカルネットワークに接続します。
クライアントPCには遠地のルーターが払い出すIPアドレスが割り当たります。
1.3. 子機側のローカルネットワークへの接続
– KES P2P Link.union / KES P2P Link.lite 共通 –
子機があるネットワークに本製品を利用して設備機器を接続する例を示します。

子機側のローカルネットワークの接続
設備機器は会社のローカルネットワークに接続します。
設備機器には会社のローカルネットワークのネットワークアドレス部に準じた、かつ、ローカルネットワーク内の各PCやDHCPの払い出し範囲に被らないIPアドレスを割り当てる必要があります。
1.4. 同時接続数
– KES P2P Link.union –
KES P2P Link.unionの親機1台で同時に5台までの子機を接続することが可能です。

同時接続
各拠点より、遠地のローカルネットワークに接続します。接続を行うクライアントPCは、各PCと被らないIPアドレスを割り当てる必要があります。
遠地のローカルネットワークで、ルーターを利用した動的IPアドレスの割当てにより5台のクライアントPCを接続することも可能です。
– KES P2P Link.lite –
KES P2P Link.lite の親機は、接続数1台に制限されます。

KES P2P Link.liteの制限
1.5. 組合せ利用
本製品にはハイパフォーマンス品のKES P2P Link.unionとコストパフォーマンス品のKES P2P Link.liteの2ラインナップがあります。
これらを親機、子機にて組合せた利用も可能です。
以下に KES P2P Link.lite 親機、KES P2P Link.union子機を利用する例を示します。

KES P2P Link.lite 親機利用
KES P2P Link.lite 親機の子機同時接続数は1台となっています。
以下に KES P2P Link.union 親機、KES P2P Link.lite子機を利用する例を示します。

KES P2P Link.union 親機利用
KES P2P Link.union 親機の子機同時接続数は5台となっています。
1.6. 海外利用
KES P2P Link.unionは海外での利用が可能です。KES P2P Link.liteは日本国内のみとなります。

海外利用
1.7. 接続先の親機切替
子機の接続先となる親機を「KES P2P Link Controller」アプリケーションにより切り替えることができます

親機切り替え
KES P2P Link Controllerは、Windowsアプリケーションとなります。
インターネットに接続可能なPCにインストールし利用します。
クライアントPCと同一である必要はありません。
各遠地のローカルネットワークのネットワークアドレス構成が同一であれば、クライアントPCのネットワークアドレスを変更せずアクセスができます。
例えば、設備機器が、設置場所が異なる同一のIPアドレスを持つ機器であれば、クライアントPCからは同じIPアドレスに対して同じアプリケーションにてアクセスが可能です。
遠地ごとにネットワーク構成が異なる場合、クライアントPC側のネットワーク設定も接続先に合わせて変更が必要になります。
KES P2P Link Controllerの説明は、KES P2P Link.union 子機 接続先切り替えマニュアルを参照ください。