離島・山間部の小口輸送を実現する適応制御の研究-その2-

離島・山間部の小口輸送を実現する適応制御の研究-その2-

2020-02-03

以前、ご紹介いたしました金沢工業大学、組込みシステム技術協会、金沢エンジニアリングシステムズの共同研究「離島・山間部の小口輸送を実現する適応制御」、こちらの続編の動画をご紹介いたします。

離島・山間部の小口輸送を実現する適応制御

前回の動画では、室内での飛行テストの様子をご紹介いたしました。
今回は金沢工業大学 実証実験キャンパスとして整備された白山麓キャンパスで行った飛行実験の様子をご紹介です。

この研究の大まかな概要

研究チームでは離島・山間部の小口輸送を念頭に、固定翼を持つ無尾翼VTOL(垂直離着陸機)の研究開発に取り組でいます。
垂直離着陸のため滑走路は不要。500gの荷物を3km先に運べる仕様とし、最終的には白山麓における薬の輸送等での活用も目指しています。また、飛行中にトラブルが発生し墜落しそうになった場合には、状況にあわせて制御し、安全に着陸させる適応制御の開発・実装も行なっています。

機体の製作レシピは最終的にはオープンソースとして公開し、国産ドローンの育成に寄与を目指しています。
安全で持続可能な輸送システムや、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(すべての人が保健医療サービスを享受すること)の実現を掲げる国連SDGsの達成にも貢献できるものとして、大きな期待が寄せられています。