工場内で自動搬送車(AGV)のカスタマイズ

工場内で自動搬送車(AGV)のカスタマイズ

工場内で自動搬送車(AGV)の
カスタマイズ

自動搬送車で大量輸送とコストダウン

工場内の倉庫や配送センター等では磁気テープを活用した無人搬送車(AGV)が大活躍してます。
無人搬送車は決められたルートに対し、決められた部材/部品を搬送します。
現場で既に活躍しているのは、このような磁気テープを使った自動搬送車です。磁気テープが電車の線路の代わりとなり、大量搬送と無人化、コストダウンを実現しています。

しかし、磁気テープを使った方式には問題点があります。
例えば、磁気テープが荷物の落下やフォークリフト等の別の搬送車の影響で途切れてしまった場合、その場で止まってしまいます。
「あと、もう少し進んで欲しいのに…」とがっかりしてしまいます。

また部材/部品が運ばれて来ない時は、迷子になった自動搬送車を自力で探し回ることになります。

 磁気テープ方式で最も厄介な点は「レイアウト変更に対応できない」ところです。 規模によっては、磁気テープのレイアウト変更だけで数百万の出費となります。

今のご時世、多品種小ロット化が当たり前になってますが、多品種になればなるほど、ラインのレイアウト変更や磁気テープのレイアウト変更が必要になります。その度に施工を見直す必要があります。

磁気テープ無しで自動搬送実現へ

磁気テープ方式では、磁気テープがあることで自動搬送車が搬送車自身の位置を把握し、搬送してます。
広い工場内の倉庫や配送センターで自己位置を把握するのは人間でも難しいですね。その自己位置の把握を搬送車が把握しなければなりません。それを「自己位置推定」と言います。自己位置推定を磁気テープ無しでできるか…?が、問題改善のポイントとなります。

自己位置推定の技術で抑えるべきポイントは

  • GNSS(GPS含む)
  • カルマンフィルタ
  • SLAM

です。
ただし、工場内の倉庫や配送センターでは屋根がある為、GNSSや自己位置推定をより正確にするRTK(リアルタイムキネマティック)等は使えません。
カルマンフィルタSLAMがポイントとなります。

他方式とのハイブリッドも視野に

今の技術では、実はカルマンフィルタとSLAMを使っても自己位置推定が不十分な場合があります。時には磁気テープとのハイブリッド、QRコードを番地に使ったり白線を利活用したりするシステムも検討した方が良いでしょう。また、屋外ではGNSSやRTKも有効となります。

一つの方式にとらわれずに、今実現したいものに対して最適なシステムを検討するのが良いでしょう。

既製品ではできない自動搬送車

KESは自動搬送車、移動ロボットのアルゴリズム開発を専門にしている会社ですので、 自動搬送車を形の無いところから設計・提案し、実現可能です。

カスタマイズとなると既製品を購入するよりかは当然コストがかかります。
現状の課題が既製品の購入で解決可能なのであれば、既製品の購入をお勧めしていますが、多くの方は既製品では実現できない自社の部材や部品のサイズ・重さ・用途に合った自動搬送車をご要望しております。

既製品ではできない自動搬送車をお考えの方、既製品を改造したい方、お気軽にお問合せいただきたいと思います。

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